
糖質制限、なにそれおいしいの?
2018年、桜散った晩春。世はまさに糖質制限一色に染められつつあり、リンガーハットでさえ“ちゃんぽん麺なし”バージョンが登場する糖質暗黒時代を迎えつつあった。だがっしかーし、ココ長崎には炭水化物(ピラフ) on 炭水化物(ナポリタン)さらに脂肪(トンカツ)と、あれっ今、昭和?20世紀?と思案してしまうB級グルメがさん然と存在するのだ。
その「トルコライス」を600円で提供。コスパ無双!
シェ・デジマでは、すべてのメニューを500~600円台と良心価格で提供し、県庁職員、長崎県民の胃袋を満たしている。糖質制限時代に抗う孤高のレジスタンス「トルコライス」は、長崎グルメの代表。当然にシェ・デジマのメニューにあるが、お値段600円とゲキ安。県庁移転から値上がりして、この価格なのだ。
「アレッ見間違い?」と食品サンプルの前で何度も目をこすって見直したけど、やっぱり600円ナリ。今回は、この最強コスパのトルコライスに突貫したきやした。
超ボリューミーなトルコライス
県庁職員と長崎県民の胃袋を預かるシェ・デジマにランチ難民を生むことは許されない。食券を渡すと、マッハのスピードでトルコライスが出てきた。県庁食堂という性格上、出来合いなのは目をつぶろう。
さて、イスに腰かけてマジマジと観察してみたが、サフランライスとナポリタンがこんもりと盛られており、二つのマウンテンが隆起しているのが目立つ。否が応でも目立つ。
そして山脈の頂上には、4枚のトンカツが君臨。「ふっ、なかなかパンチのあるビジュアルだな」と軽口をたたくが、内心では俺の胃袋は耐えられるかと、タラ~リ冷や汗をかく。眼前にそびえるカロリーキング。そしてついに、トルコライスとの真剣勝負のゴングが打ち鳴らされた!
4枚の薄切りトンカツを喰らう
炭水化物のツープラトン攻撃
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ピラフは芯を残した固めのサフランライス。サフランの爽やかな風味が味覚をグイグイ刺激する。具材は細切れのニンジンのみだ。
次いでナポリタンだが、具材は一切なし。
「オッシャー、喰ったるでぇ!」。スプーンでサフランライスを掬い、フォークでナポリタンを巻き上げる。そして次々と口の中で運び入れた。シンプルイズシンプルandボリューミーな2種類の炭水化物。その協奏曲が、胃袋のなかで幸せの満腹感を奏でた。
米とサフラン、パスタとケチャップ。あぁ~あ、なんと至福の組み合わせなのか。
エピローグ
炭水化物の濁流に飲み込まれ溺死寸前!
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スプーンでサフランライスを掬い、フォークでナポリタンを巻き上げる。そして次々と口の中で運び入れる。この動作を繰り返すのが、ちっとも量が減らない。幸せの満腹感を突破し、腹十二分ぐらいになって、少し意識が朦朧としてきた。
「ギブしようか…?」と弱音の虫が顔を出す。しかし!「イカン!食えねえハゲは、単なるハゲだ」と、再び闘魂が燃え盛り、ダブル炭水化物をかき込んでいく。
ン十年前の青春時代の思い出が、走馬灯のように巡った
トンカツの食べる量をなるべくセーブしながら、炭水化物とトンカツを同時に頬張る。そしてお茶を一緒にぐいぐい飲む込む。そして、ついについに、カロリーキングを平らげてやったゼ、ヒャッハー。ぐふぅ……、無限に喰えると妄信して、牛飲馬食を繰り返していた学生時代を思い出した。胃腸はだいぶ衰えてしまったが、鉄の胃袋だった若き頃の幸せな気分を再現できた。一度きりの人生、たまにはカロリー爆弾で、少々苦しめな満載丸となるのも悪いない。そう再認識できたトルコライスでした。炭水化物大スキーな食いしん坊さんには、オススメなトルコライスです。
シェ・デジマさん、「ごちそうさんした!」
県庁8階展望台は【ウルトラ絶景】が一望できます!

店舗情報
店名 | Chez Dejima シェ・デジマ |
住所 | 長崎県長崎市尾上町3-1 長崎県庁行政棟 2F ※長崎市江戸町から移転 |
ジャンル | 定食、ちゃんぽん、トルコライス、カレーライス |
予約・問い合わせ | 予約不可/095-829-3836 |
シェ・デジマ(長崎県庁)へのアクセス
駐車場
※1時間超過後は、30分につき150円。
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