「風頭公園からの夜景、その魅力」
新世界三大夜景に認定された「長崎の夜景」。全国的な知名度では、「稲佐山」が突出しており、その代名詞的存在となっている。しかし「稲佐山」の他に、「鍋冠山」、「立山」(※「立山公園から夜景」でない点に注意。ホテル「長崎にっしょうかん」、「五社神社下」バス停周辺から景観が、四大スポットの一つ「立山の夜景」となります。)、そして本稿で紹介する「風頭山」の四か所が、長崎の夜景の代表的名所であることはあまり知られていない。
その一角「風頭公園からの夜景」は、夕刻から日没直後のトワイライトタイムに本領を発揮する。北西に沈む夕陽が大空をオレンジに染め、日没直後のブルーモーメントと融合し幻想的なグラデーションを描く。くわえて、稲佐山をはじめとする西側の山々から発生する雲がこのグラデーションに芸術的な模様を描く。
稲佐山方面 | 長崎市中心街 |
旧居留地 | ジャイアント・カンチレバークレーン(世界遺産) |
JR長崎駅、浦上方面 | クルーズ客船 |
風頭公園展望台から遠望できる長崎各所の夜のロケーション。標高約150mと稲佐山の半分にも満たないので、長崎の街並みを身近に感じることができる。桜が咲く頃には、桜の名所「立山のぼんぼり」が夜景に彩りを添える。そして夏から初秋になると、長崎くんちで奉納される演し物の練習が各地で行われるが、そのかけ声が展望台まで届く。
風頭公園は桜の名所でもある。3月下旬から4月上旬には、満開の桜と長崎の夜景との贅沢なコラボレーションを満喫できる。そして6月上旬には地植えのアジサイが咲き誇る。
このように夜景の美しさだけでなく、長崎の四季を身近に感じることができるのも特長の一つ。
以上、多くの魅力が詰まった風頭公園展望台の夜景は、通常は観衆が少ない穴場スポット。来崎された際は、是非立ち寄っていただきたい。
本稿の執筆、すべての写真撮影:当管理人
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