その名は「新田義興」。南北朝の戦火のなかで忠義に殉じた若武者である。その義興を祀るのが長崎市南西部の大籠町に鎮座する「新田神社」だ。
義興はあの「平賀源内」が原作した浄瑠璃の題材となった。このため、武士はもとより、庶民にも広く崇拝される神さまである。
ほかにも本神社では、
- タコ、伊勢エビなどの本殿の珍しい彫刻
- 周辺の絶景など
◇ 1ページ:「新田神社の魅力まとめ」など、参拝・観光情報が早わかり!
◇ 2ページ: 南朝の若武者 新田義興として、そして没後の新田大明神として。その歴史を詳しく知ることができます。 ◇ 3ページ: 神社の境内と建築物をバーチャル・フォトギャラリーとしてご紹介(※1ページ目は見学・礼拝ガイドとして。2ページ目は、新田神社の魅力を堪能するための読み物・専門資料としてお役立てください。)
こんな祠、見たことある? ~「新田神社」魅力まとめ!
建築物・ロケーションについて
◇ 本殿(石祠)には、タコ、カニ、伊勢エビという珍しい海産物の彫刻が施されています。これは隠れ(潜伏)キリシタンの暗号ではないかとも取りざたされています。
◇ 神社付近には、大海原を一望できる絶景ポイントが数か所あります。とくに神社入口付近の見物ポイントでは、世界遺産の軍艦島(端島)を遠目にのぞめます。ココからの夕景は感涙ものの美しさ(写っているのは軍艦島です)。
歴史・文化について
◇ 本神社の祭神「新田義興公」
足利尊氏を打ち破るほどの知勇兼備の若武者でしたが、最後は非業の死をとげます。 怨霊となり裏切者を呪い殺しますが、村人たちが鎮魂のための祠をたてて祀ると御霊「新田大明神」として昇華します。いわば、天満天神「菅原道真公」と同じタイプの神さまです。その霊験あらたかな義興公を祀る本神社へ参拝し、そのご神徳を授かりましょう。
基本情報
住所 | 〒851-0302 長崎県長崎市大籠町1036番地 |
交通案内 | 自動車: JR長崎駅より約30分(深堀方面からの道路・224号線は、途中道が狭くなる場所があるので注意してください) |
無料駐車場 | あり |
拝観・開館時間 | 常時可能 |
次ページは、新田義興と没後の新田大明神について。歴史に疎い方でも分かりやすく解説。足利尊氏や平賀源内も登場する一大歴史スペクタクル!乞うご期待