9/10・11・12開催【写真と速報レポ】「中国盆2023」~幻想世界いざなう紅蓮の炎

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)
崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、大雄宝殿(本堂)、国宝 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、中国獅子舞

ファンタジーノベルのような異世界感

この世のありとあらゆる有縁仏、無縁仏を供養する異国情緒に満ちた盆祭り。それが旧暦7月26日からの3日間、崇福寺で執り行う中国盆会普度盂蘭盆勝絵(ぼうるうらぼんしょうえ))です。

ランタンと盆外灯が漆黒を照らす「静寂の初日、2日目」。

「最終日」にはそれが一変して、供物として山海の幸が並び、霊を送るけたたましい爆竹と、天にも届くような送り火で盛大なフィナーレを迎えます。

以下、キレイな写真を添えて、詳細な現地レポートをお届け

【参考URLを貼れば】写真の転載可です。

(SNS・YouTubeへの転載厳禁)


電話番号 095-823-2645

崇福寺

 
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開催日時【2023】

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

金山、銀山を燃やし、霊を送り出す最終日

9月10日(日)、11日(月)12(火)

※毎年7月26日からの3日間

新型コロナ等の影響で、開催中止・順延になる場合があります。

開催地「崇福寺」

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、大雄宝殿(本堂)、国宝

住所長崎市鍛冶屋町7-5

[駐車場]

  1. 初日・2日目:崇福寺の参拝客用駐車場へ(無料)
  2. 最終日:周辺のコインパーキングへ

現地レポート

初日(2023)/2日目(2015)

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、初日 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)の第一峰門(国宝)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会) 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

三門をくぐり階段を踏破しましょう。

すると豪華絢爛な「第一峰門」がそびえ立ち、その門前には、精霊を冥途までナビゲートする「八爺」(ぺーえ)と「七爺」(ちーえ)が勇ましく鎮座しています。

エキゾチックでコミカルな2神を目にして、思わずほっこり。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、初日

第一峰門を抜けると、ンンン?…何やら恐ろし気な絵画にランデブー。

八爺と七爺に冥途まで連れてこられた精霊が、閻魔大王から生前の罪を裁かれている、という図式じゃないかな?知らんけど。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、初日
崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、初日 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

護法堂の前にズラリィィィィーーーーイと並んだ「冥宅」

娯楽室、沐浴室、女室などが再現された玉殿で、亡者が何不自由なく暮らせるための住宅だそうな。精巧かつカラフルな細工に、しばしのウォッチングターイム。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)
崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会) 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

大雄宝殿(本堂)の脇には、商店街や娯楽施設をパネルに描いた「三十六間堂」まで用意され、至れり尽くせりやないですか。

それにしても中国の死生観って、冥途でも、現世とほぼ遜色ない社会経済活動が営まれるのね。

精霊を慇懃丁重に供養する慈悲深さに敬意を表し、大雄宝殿(本堂)へ。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、大雄宝殿(本堂)、国宝

中国盆仕様にデコレーションされた大雄宝殿(国宝)。極彩色の外観が、エクストリームモードまでバージョンUP。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会) 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)
崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、大雄宝殿(本堂)、国宝 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

夜の帳が下りると、吸い込まれそうに美しい幻想世界へと一変。

ランタンと盆外灯がゆらゆらと灯す静寂な雰囲気は、エネルギッシュな最終日とは対極的な魅力を放ちます。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、初日

長く続いたコロナ禍の影響で、簡易的なものに変更された「送り火のための金山・銀山」(2023年)。苦渋の選択であることは想像に難くなく、関係者に深く同情いたします。

最終日(2016)

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、中国獅子舞

いよいよ最終日。アクロバティックな中国獅子舞の演舞で、華やかにスタート(2015年、2016年)。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)、豚の生首 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)
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長崎ランタンフェスティバル名物「豚の生首」が中国盆に転送!って、本家本元はコッチだからね☆

14種類の精進料理「什錦菜」が所狭しと整列し、豚・鶏・魚介類による豪勢な「生臭料理」に目を奪われる光景は、中国盆ならでは。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会) 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

爆竹の轟音が邪気を払い、僧侶の読経が響きわたると、いよいよクライマックスに突入。

境内の広場で観衆が見守る中、財宝に見立てた高さ約1メートルの「金山・銀山」に火を放ちます※。

(※精霊が冥土で困窮しないようとの計らいです。)

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会) 崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

轟々と立ちのぼる送り火を眺めながら、亡者の冥福を祈る参拝客。映画のような、えも言われぬ情景に酔いしれます。

崇福寺(長崎市鍛冶屋町)、普度盂蘭盆勝絵(中国盆、中国盆会)

380年以上続く伝統行事は、消火活動の末に幕を閉じました。

以上になります。

異彩にして珠玉の盆祭り「中国盆会」。

是非、その目に深く焼き付けてください。

最新の情報とは異なる可能性があります。

必ず事前に、対象イベントの公式サイトなどで確認をとってください。

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この記事を書いた人

長崎ブログーッ!

 

長崎県の観光・お出かけ・グルメ情報を発信する個人ブロガー【月間30万PV達成】。モットーは「行く・撮る・食べる」。

〈主な経歴〉

■Yahoo! JAPANクリエイターズ トレンド/カルチャー部門 長崎市ライター【コンテンツ一覧】(1記事最高PV13,041 / 平均PV4,443[2022年12月5日時点])

■長崎ケーブルメディア「なんでんカフェ」で、長崎ランタンフェスティバルの達人として出演(2020年2月3日放送)。

■「ながさきプレス」2022年12月号のインフルエンサー特集で紹介される。

■各種公的機関などに画像を提供。

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