「坂の町長崎」では、活水女子大学前の「オランダ坂」を始めとして、あまたの有名な坂道が造成されています。
そのなかで、明治の居留地時代に造成された「石畳のどんどん坂」は、長崎港を一望するロケーションと併せ、かつての国際貿易都市・NAGASAKIをディープに感じることができる穴場SPOTです。
場所は「グラバー園出口から500m」。アクセス的にはリピーター向け
「グラバー園出口」⇒「どんどん坂」のルートマップ【写真付き】
- 現地到着後にご活用ください(※迷わず着けます)。
- 「グラバー園出口」から左折。
- そのまま「500m直進」。
- 煉瓦造りの「マリア園」が目印です。
- その「マリア園」の南端から西へ降る坂道が「どんどん坂」です(標識あり)。
行き方
【1】グラバー園出口から左折し、500メートル直進します。 | 【2】どんどん坂手前の左手にある大正15年開業の「杠葉病院」(※内観不可) |
【3】目印となる明治31年建立の「マリア園」(※内観不可) | 【4】どんどん坂の出入口 |
同じ居留地のある石畳の「祈念坂」が大浦天主堂下から距離150メートルの近距離にあるのに対して、「どんどん坂」はグラバー園出口から片道500メートル、坂の長さ150メートルとやや距離があります。
とても風情のある坂道ですが、歩行距離を考慮すれば、リピーター向けの観光地です。
最寄りの駐車場「南山手パーキング」
最寄りの駐車場「南山手パーキング」からは200メートルの近距離です。30分/200円とやや割高ですが、30分あれば余裕で見学できます。
どんどん坂を下る前に「絶景を拝みましょう」
「どんどん坂」を降るのは、ちょっと待って!
坂を降りずに、道路を南へ数メートル進むと、絶景POINTがありますので。
「長崎港」、「三菱重工 長崎造船所」、「稲佐山」を正面から展望できるビューポイントです。
夜景もビューティフォー!
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では、「どんどん坂」を降りましょう
夜は夜で、違った趣を放ちます。
「どんどん坂」は、長さ120メートル程、道幅1.7メートル、勾配20%の細長い急坂。
造成されたのが1877(明治10)年以降と、「祈念坂」と並ぶ古い石畳の通りです。[1]明治10年初期の居留地資料には出現しているが、地図には石畳が敷かれていない。参考『長崎居留地・大いなる遺産』 坂の道筋には、1898(明治31)年建立の「マリア園」をはじめ、「洋館」が数軒現存しており、居留地時代の面影が色濃く残存しています(内部見学はできません)。
居住地時代の「石標柱」
坂の途中に、居留地時代の区画を示す石標柱が保存されています。
坂の位置で異なる溝の形
雨天時になると、両脇の溝でドンドンと音をたてて水が流れてくるのが、「どんどん坂」の名の由来です。
冗談のような地名ですが、長崎にはまだあります。それが大砲をドンと撃って刻を知らせていたから「どんの山」。
頂上からは、美しい夜景が一望できる穴場(すぎる)SPOTです。
ベスト撮影POINTはココッ!
通り下部の左手に「アーチ型の石門柱」、右手に「赤レンガの塀」のある位置が、撮影ベスポジです。石畳が雨で濡れていればよりベストですが、水滴はカメラの大敵なので、そこは慎重に選択してください。
なお、「どんどん坂」を撮影する際は、無粋な電信柱やブロック塀などを、フレームから排除したり、ボカすのがコツです。
「どんどん坂」 まとめ
「どんどん坂」と同じ旧居留地にある「グラバー園の石畳」は、実は開園に伴って昭和に造成されたものです。
それと異なり「どんどん坂」や「祈念坂」の石畳は、当時の石材がそのまま現存しています。
つまり、周辺に建つ古洋館群と併せ、国際貿易港時代のリアルな異国情緒を体感できる訳です。アクセスにはやや難がありますが、グラバー園から徒歩で行けますので、「長崎旅行のリピーター」や「古い街並みを好む方」に、強くオススメできる名所です。
居留地にある「遠藤周作が愛した祈念坂」へは、大浦天主堂から徒歩3分です
参考文献 • 長崎市教育委員会、『長崎居留地・大いなる遺産』、1989年
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脚注・出典
↑ 1. | 明治10年初期の居留地資料には出現しているが、地図には石畳が敷かれていない。参考『長崎居留地・大いなる遺産』 |