今、最も激熱ッな「S.G.R.I(SUPERグレートリゾート・アイランド)伊王島」。
『i+Land nagasaki』(アイランドナガサキ)へと名を変えてから、温泉、スパ、カフェ、アイランドルミナとリゾート施設が続々と爆誕しています。
ただーし、定番を越えたスーパームーン観光定番「伊王島灯台」を忘れてもらっては困ーる!
高倉健さんの遺作『あなたへ』に登場する風光明媚な灯台として、全国的にもしこたま有名。
それだけでなく、「日本茶カフェ」、「伊王島灯台記念館」、「展望所」を完備するリゾート公園なのでR(あーる)。
これら伊王島灯台公園の見どころの巡り方を、地元長崎人がご案ー内!
伊王島灯公園マップ【地図】
アクセス方法は?【駐車場なし】
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伊王島灯台公園入口の広場が半ば駐車場状態。ですが、駐車場ではなく、車両転回場です。 |
伊王島灯台公園には駐車場はありません(公園入口前の広場は、バスの転回場です)。
最寄りの駐車場は、約2.7km離れた「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」。 「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」からの交通手段は、 • 「レンタサイクル」 • 「トゥクトゥク(三輪タクシー)」 • 「コミュニティバス」 • 「徒歩」 となります。「レンタサイクル」&「トゥクトゥク(三輪タクシー)」利用については、以下をご覧ください。
「コミュニティバス」の運賃・時刻表はコチラ。
※「徒歩」だと1時間を要するプチ苦行。アルクノスキーでなければ、現実的ではありませぬ。
✔んだば、伊王島公園の名所群を巡りましょう!
【1】「夕陽ケ丘展望所」
駐輪場からあ”っという間に「夕陽ケ丘展望所」にご到ー着。
その名のとおりの夕日の名所で、東シナ海に沈む夕景はMr.圧巻。✔豆粒ほどの軍艦島が遠望できます(望遠鏡あり)。

【2】「岬カフェ」
「夕陽ケ丘展望所」から至近距離にある「岬カフェ」が、伊王島灯台公園の新名所として登場!
好みの日本茶を自分で煎って淹れる和風カフェです(セルフサービス)。営業時間は10:00~日の入りまでなので、長崎屈指の夕景を茶菓子代わりにして、日本茶を贅沢に楽しめます。
✔「i+Land nagasaki宿泊客は無料」、「日帰り客は一回の利用で100円」。

「岬カフェ」の先端が、伊王島灯台のベスト撮影POINTで、映画『あなたへ』での登場シーンもココから撮っています(説明版あり)。晴天日だけでもキレイですが、ツツジが咲く時期、夕刻、船、特に豪華客船が航行している時は名画のような一枚がカメラに収められます。

【3】「ベストフォトPOINT」〈映画『あなたへ』での登場アングル〉
【4】「伊王島灯台」
1870年(明治3年)竣工、翌71年(明治4年)7月に本点灯された「伊王島灯台」。島南端に建つ「馬込教会」が伊王島のランドマークなら、北端の「伊王島灯台」は海へのメルクマールといえるでしょう。
もともとは、1866年(慶応2年)、幕府と西欧列強4カ国との江戸条約により設置された全国八灯台(条約灯台)の一つ。以来、今日に至るまで闇夜の長崎港を照らす道しるべとして働き続けました。
伊王島灯台に背部に残る旧灯台の基礎部分。ここから海の向こうにある「原子爆弾落下中心地」は、山に遮られて目視することはかないません。それにも関わらず、致命的な損害をもたらした1945年8月9日の爆風には底知れぬ恐怖を覚えます。

灯台内部は普段は見学不可ですが、年に一度灯台記念日(11月1日)の前後のみ一般公開され、大勢の観光客で賑わいます。当日は灯台が万国旗でデコレーションされ、お祭りムードに一役買います。灯台2階は長崎港をパノラマ状に一望できる一等席。闇夜を照らす大型レンズや回転装置を間近で見学することも可能。
約150年にわたる歴史のなかで、ただ一度、致命的な損害を被った凶事に見舞われています。その事件が起こった日は、終戦目前の1945年(昭和20年)8月9日。もうお分かりでしょう。あの忌まわしき原爆によって、爆心地から11.5km離れた伊王島灯台は甚大な損害を被ったのです。その傷が癒えぬまま、1954年(昭和29年)9月に一旦解体。同年12月に、鉄筋コンクリート造として再建を遂げます。2003年(平成15年)には、再建前の六角形フォルムへと改築され今日に至ります。
なお、「灯頂部の円形ドーム」は、1954年に再建時に、創建当時のものをそのまま流用。つまり、貴重な文化財の残滓であり、得難い被爆遺構も兼ねているのです。
【5】「灯台の一般開放」〈例年、灯台記念日(11月1日)の前後〉
2018年度のイベントプログラムです(海上保安庁ヘリのホバリング披露もありました)。

【6】「展望台」
「伊王島灯台」から北側に下ると、東シナ海を一望できる「展望台」が設置されています。東側は三菱重工長崎造船所 香焼工場や女神大橋、反対の西側は、澄んだ日なら五島列島まで見渡せます。



【7】「キイレツチトリモチ群生地」
「展望台」から「伊王島灯台記念館」に向かう途中にある「キイレツチトリモチ群生地」(市指定天然記念物)。
マリオワールドに登場するようなきゃわいい寄生植物だけど、キノコではないっぽい。発見難易度はギガ高く、偶然通りかかった現地スタッフの方が見つけ出してくれました。大変貴重な植物なので、案内板のあるエリアを踏み荒らさず、たまたま見つけたらラッキーぐらいに留めましょう。
【8】「伊王島灯台記念館」
公園巡りの掉尾を飾るのは「伊王島灯台記念館」。正式名称は「伊王島灯台旧吏員退息所」で、わが国初のコンクリート造の西洋風建築物として、長崎県指定有形文化財として指定しています。1877年(明治10年)に竣工。設計者は伊王島灯台と同じリチャード・ヘンリー・ブラントン。大浦天主堂や地元伊王島の旧大明寺教会、旧馬込教会に携わった「大渡伊勢吉」が、大工として参加しています。伊王島灯台職員宿舎として使用されていましたが、1971年(昭和46年)の伊王島灯台無人化に伴い、永年の重責から解放されます。その後、復元工事の末、1988年(昭和63年)に装いを新たに「伊王島灯台記念館」として開館。実際に使用されていた四等閃光レンズをはじめとする150点もの展示物を揃えた伊王島灯台の生き字引です。
• 開館時間: 9:00~17:00
• 休館日: 月曜日 (祝日・休日の場合は、以後最初の休日でない日)
• 入館料: 無料
以上となります。ザっと見なら30分で済みますが、時間に縛られないマッタリ鑑賞がオススメです。
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