
大田南畝、向井去来を魅了した月見の特等席
秋の大祭・長崎くんちの舞台として名高い「鎮西大社・諏訪神社」。抽選で当選した人たちがくんち見物できるのが「大門」前の「長坂」と呼ばれる73段の石段です。
ここからは、彦山[1]名峰・英彦山にあやかって命名された山 から顔をのぞかせる風流な月を眺められます。「彦山の上に出る月はよか こんげん月はえっとなかばい」と狂歌を詠んだのは、江戸時代後期の文人・大田南畝(蜀山人)。
江戸時代からの月見の名所である諏訪神社・長坂。現在では、新大工・本河内方面の夜景を望めるSPOTともなっています。
193段を踏破したご褒美として
一の鳥居から長坂までの120段+長坂70段、計193段の石段をハァハァ息を切らして登り切れば、そこは息をのむ絶景。
江戸時代より月見の名所として、そして今は夜景の穴場として、じげもん(長崎住民)の眼を楽しませています。
荘厳な大社殿
大門をくぐると、壮麗な拝殿が鎮座しています。拝殿で諏訪の神さまに参拝して帰路につきましょう。
夜景スポットとしての通信簿
所在地 | 長崎県長崎市上西山町1-15 地図の位置 |
美しさ | |
アクセス | 参拝者用駐車場は、夜6:00以降の利用不可。 • 最寄りの電停:諏訪神社 下車後、地下道を通り徒歩2分で一の鳥居に到着 |
施設について | • 無料 TOILETの夜間利用不可。長崎公園のものを利用のこと |
備考 | • 懐中電灯不要 • 車内鑑賞不可 |
日没時間 | 長崎の日没時間 ※日没後から20~40分後が空がブルーモーメントに染まるもっとも美しい時間帯です |
本稿の執筆、すべての写真撮影:当管理人
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