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ですが、そのあり余る魅力と知名度とが乱れなく比例しているかと問われれば、いささか疑問が残ります。
長崎随一の大社・諏訪神社の影に隠れがちが「松森天満宮」ですが、
• 県指定文化財「職人尽」 • 市指定天然記念物「クスノキ群」 • 市内有数の梅の名所 と見どころが驚くほど豊富。 静寂のなかで、じっくりと参拝していただきたい天神さまを、地元民がご案内します。✔写真は過去に撮影したものです。
公式サイト
また閑静をみだす行為は厳につつしみ、参拝作法とマナーをお守りください。
初詣限定の御朱印を拝受
場所は?
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「諏訪神社の二の鳥居」から「松の森通り」に入り、200m直進すれば境内に着きます。 住所:長崎県長崎市上西山町4-3 |
駐車場あり
社務所前に数台分完備されています。
路面電車でのアクセス
最寄りの電停:「諏訪神社」
※距離350m、徒歩5分。
松森天満宮のご由緒(歴史)【超約】
寛永2年(1625)、今博多町に住む川上久右衛門光房が、菅原道真の直筆といわれる霊像一軸を、中島川のほとりに小祠を建立して祀った。これが松森天満宮の発祥である。
寛永19年(1642)に、神道裁許状が授与され「長崎新天神」と称する。
明暦2年(1656)、長崎奉行黒川與兵衛の斡旋により、現在地西山(圓山・元諏訪社跡)に移転。
延宝8年(1680)、長崎奉行牛込忠左衛門により社殿が整備される。その際、社殿の脇に生えていた3本の松をヒントにして、社号を「松ノ森神社」と命名。
正徳3年(1713)、長崎奉行久松備後守定持の命により大改修が施され、職人尽を掲揚される。
明治2年(1869)の大改修後、今に至る。
ご祭神
- 天穂日命(あめのほひのみこと)
- 菅原大神(菅原道真)
- 菅原是善(これよし)
それでは、境内を散策しましょう。
境内マップ
【1】「正門」

最初に視界に入る「正門」は、文政元年(1818)、中村盛右衛門茂済・中村善右衛門仲熙父子の寄進により建立されます。
【2】松森天満宮名物「ニワトリたち」

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【3】「一の鳥居」から「石橋(太鼓橋)」、「二の鳥居」へ


「石橋(太鼓橋)」は、文政元年(1818)に正門と同じ中村父子の寄進により建立。
【4】「朝顔型の手水盤」

石橋を通り抜けると姿を現す手水盤。驚くなかれ、朝顔に形造られています。
【5】「松竹梅の石燈籠」
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「朝顔型の手水盤」のそばに立つ石燈籠は、「笠が梅の花」、「請花が松」、そして「足元にある反花が竹」、すなわち松竹梅で構成されています。
これもまた大変珍しい建造物です。
【6】「拝殿」

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【7】「願かけ牛」

天満宮にはお馴染みの「願かけ牛」が鎮座しています。100年以上にわたって、松森神社の参拝客を見守ってきた老牛さまです。
【8】「松森神社のクスノキ群」(長崎市指定天然記念物)
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境内周辺にそびえる7本のクスノキ。
樹高20~25m、胸高幹囲が最も大きいもので7.8mと他を圧する巨木群です。抜群の存在感から、「松森」ならぬ「楠森神社」と揶揄されることが間々あります。
【9】「梅の名所」

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1月中旬の「蠟梅」からはじまり、2月は「梅」が所せましと咲き誇ります。
是非、市内有数の梅を愛でにお越しください。
【10】「本殿」から「職人尽」へ

拝殿脇の参道から本堂へ入ります。
「職人尽」(県指定有形文化財)

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※彩色保存のため、フラッシュ撮影は禁止。


【11】「末社群」
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【付記】「料亭 富貴楼」

松森天満宮に並び建っていた「料亭 富貴楼 (国登録有形文化財)」は残念ながら、2017年6月に休業、翌18年に解体されました。
伊藤博文が屋号を命名、坂本龍馬や三菱創業者の岩崎弥太郎ら名士が訪れたといわれる老舗料亭は、長崎市民に惜しまれつつ露と消えました。以上になります。見どころ多彩な名社を、是非現地で見学なさってください。
参考文献・サイト:
• 林田 秀晴、『長崎県の神社を訪ねて 本土編』、出島文庫、2004年
• 学問の神様 松森天満宮 (まつのもりてんまんぐう) | 【公式】オフィシャルサイト
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