龍馬勇躍の礎「亀山社中」から、近距離に鎮座する「若宮稲荷神社」。
龍馬を初めとする維新志士たちに厚く崇敬されため「勤皇神社」、「勤王稲荷」の異名をもち、その縁から風頭公園の「坂本龍馬像」の原型が寄贈されています。
以下、【龍馬聖地の若宮稲荷神社】を、
「駐車場情報」
命知らずの郷土芸能「竹ン芸」
とともに解説します!
閑静をみだす行為はつつしみ、参拝マナーをお守りください。
電話番号 095-822-5270
【御朱印】
坂本龍馬の限定御朱印
「AOIKABA舎」さんデザインの龍馬御朱印です。令和4年4月29日より頒布。朱の鳥居に白狐さまver.
初穂料:ともに1,000円
通常版
初穂料:500円
初詣Ver.
初穂料:500円
※御朱印は書き置きのみです。
所在地
住所:長崎市伊良林2丁目10-2
参拝者用の駐車場なし
土日祝日:「瓊浦学園 臨時駐車場に」
土日祝日限定で「亀山社中記念館の利用客用」として、瓊浦学園 瓊浦高等学校の駐車場が開放されます。
あくまで亀山社中利用客用ですが、「駐車場」⇒「亀山社中記念館」の途中に「若宮稲荷神社」が鎮座。「亀山社中記念館」を訪れる途中に立ち寄り、短時間で参拝を済ますなら差支えないかと思います。
平日:「伊良林3丁目の時間駐車場」で
最寄りの時間貸し駐車場「伊良林3丁目のパーキング」。
✔営業時間17:00まで
長崎市伊良林3丁目8 | 朝~17:00⇒ 60分/200円 17:00~朝 or 受付できなかった場合 ⇒駐車時間問わず1,000円 |
それでは、境内を散策しましょう
境内 見どころマップ
見どころはすべてマーク! 【現地到着後に活用ください】
「参道」を登ります
ごみ出しの注意喚起に龍馬登場 | 参道に彫られた陰陽道の男石 |
古い祠群 | 参道途中に架かる石橋 |
稲荷神社名物、70数門を数える鳥居のトンネルをくぐりながら、200余段の石段をひたすら登ります。
この立派な参道は、長崎奉行 細井因幡守安明の命によって元文元年(1736)に開通されたもの。石橋や陰陽石、古い祠群と長い風雪を感じる歴史道です。
※「亀山社中記念館」経由だと、この参道は通らず、後述する「太鼓橋」経由でのアクセスとなります。
「岩戸神社」
坂を登り終えると、摂末社の「岩戸神社」が鎮座しています。
本殿が建つ巨石「次石」に対応しているのでしょう。
展望所からの「ロケーションが風光明媚」
岩戸神社の横に展望所があり、長崎市北部を一望できます。うーん、素晴らしい!
写真中央の大社が長崎くんちで名高い「諏訪神社」。左手に見える小高い山が「立山」。桜の名所として有名です。
「拝殿」へお参りします
「坂本龍馬之像」(ミニチュア)
長崎県下では、最も龍馬本人に酷似する風頭公園の「坂本龍馬之像」。 |
その原型が、若宮稲荷神社の拝殿傍に建立。
足元に視線を移すと、龍馬必須アイテム、ブーツが視界に入ります。絶好の記念撮影SPOT。お見逃しなく!
巨石次石に建つ「本殿」
拝殿の背後には、巨岩「次石」に建つ「本殿」が鎮座します。「次石」は、もともとつながった巨石を意味する「続石」(つぎいし)と呼ばれ、それが次第に「次石」に変容しました。
その傍には、幹まわり4メートルものマキの巨木が、境内に深く根をはっています。
このような自然に囲まれた険峻な場所に、野狐が穴居して、人々に恩恵をもたらしたと伝承されています。
龍馬ファン垂涎の「絵馬」・「お守り」
拝殿軒下にある「薩長同盟おみくじ」。
そして、神符授与所に置いてある絵馬、お守りは、龍馬ゆかりのものが揃っています。龍馬ファンだけでなく、観光のおみやげにも最適です。
「太鼓橋」【色づく世界の明日からで登場】
拝殿前に架かる「太鼓橋」。アニメ「色づく世界の明日から」9話のワンシーンに映し出されます。
「亀山社中記念館」から歩いてきた方は、この太鼓橋が神社の入口となります。
「方形の鳥居」
拝殿から太鼓橋を通り、左手の坂道を登るとすぐに、明治時代に移設された珍しい「方形の鳥居」が建っています。
通常、円形となっている鳥居の柱が、長い長方形となっているのが見て取れます。
旧長崎奉行所内の稲荷社に文政五年(1822年)に、長崎奉行の土方出雲守が奉納。 明治32年(1899)に当神社に移された。 引用 :若宮稲荷神社の説明板
例大祭「竹ン芸」【必見!】
両日は、境内から溢れんばかりに見物客が集まり大賑わい。伊良林の空にシャギリに合わせた手拍子が鳴り響きます。
驚くことに、昼でも難易度が高いのに、漆黒の夜でも行われます。それも命綱なしで。
国選択無形民俗文化財、市指定無形民俗文化財。
「若宮稲荷神社 まとめ」
若宮稲荷神社が鎮座する標高150メートル「風頭山」には、頂上に龍馬像が立つ「風頭公園」、中腹に「亀山社中記念館」があります。
それら名所の徒歩圏内に「若宮稲荷神社」が鎮座しており、遊歩道で一巡することが可能。
そして、何と言っても10月14日・15日の「竹ン芸」!命知らずな曲芸をぜひ鑑賞ください。
ご由緒(歴史)【超約】
江戸時代初期の延宝元年(1673)に、出来大工町の乙名職 若杉喜三太郎浄宣が、邸内に祀っていた若宮稲荷五社大明神を清浄な地に移すために、伊良林郷次石に遷宮したのを端緒とする。
当地は、現在まで脈々と続く若宮稲荷神社宮司の初代 松尾長左衛門の開拓地であった。その長左衛門に、若杉喜三太郎は宮守を託した。若杉家は過去に河内国に居住していため、代々楠木正成を厚く尊崇していた。
ゆえに、喜三太郎浄宣は、本宮の守護神として相応しい聖地をもとめて、伊良林郷に奉遷したのである(※ただし、祭神は保食神)。このことが、後に維新志士たちの厚い信仰を得る要因となった。また、長崎奉行 細井因幡守安明を初め、歴代の長崎奉行から手厚い保護を受けることとなる。特に、元文元年(1736)細井因幡守による大掛かりな参道の整備や神殿の改築によって、本宮の知名度が一般に周知された。
明治維新の荒波を乗り越え、社号を「若宮稲荷・次石社」から現在の「伊良林稲荷神社」に改称。
明治29年(1896)の拝殿の大改修、大正12年(1923)の神饌所・神庫・神符授与所の新設、昭和48年(1973)の鎮座300年祭を得て現在にいたる。
ご祭神
- 主祭神:「保食神」
- 相殿: • 「八意思兼神」 • 「大宮能売神」 • 「猿田彦大神」 • 「大国主神」
若宮稲荷神社のご利益(ご神徳)
- 商売繁盛
- 家内安全
- 五穀豊穣
- 交通安全
- 漁業繁栄
参考文献・サイト:
• 長崎市役所編、『長崎市史 地誌編 神社教會部 上』、長崎市、1938年
• 林田 秀晴、『長崎県の神社を訪ねて 本土編』、出島文庫、2004年
• 岩永 弘、『歴史散歩 長崎東南の史跡』
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