中町教会【見どころ・礼拝ガイド】~信徒が解説

長崎の教会群、中町教会

世界中の愛であふれた教会   

   原爆からの奇跡の復活
    

     夢にまで見た教会での結婚式

120年の歴史をきざむ古教会。そのあふれる魅力へ触れてみましょう

この記事のpoint

1ページ目:見学・礼拝情報が5分で早わかり!

2ページ目:「本文」。100年以上の歴史を刻む中町教会の魅力や歴史について、美しい写真を交えながら、どこよりも詳しく説明します。

※1ページ目は見学・礼拝ガイドとして。2ページ目は、中町教会についての読み物・専門資料としてお役立てください。最初から2ページ目を読む方  2ページ目(本文)

本文の最後では、光のカーテンをおびた幻想的な中町教会をお届けします。お楽しみに!

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愛と再生の中町教会 ~その魅力、まとめ!

1.建築物・ロケーションについて

長崎の教会群、中町教会長崎の教会群、中町教会

純白の聖堂とスカイブルーとのコントラスト。それは、えもいわれぬ美しさです。

教会内へ一歩踏みだせば、

  • ザビエルゆかりのほほえみの十字架

  • イタリア製の絢爛なステンドグラス

など神の家としての荘厳な空間が、視界いっぱいにひろがります  

2.歴史・文化について

大浦天主堂(長崎市南山手)、世界遺産、国宝大浦天主堂(長崎市南山手)、世界遺産、国宝
大浦天主堂

創建は1897年(明治30)年。旧長崎市区域の現存教会では、大浦天主堂に次ぐ120年の歴史をほこります。[1]現在の長崎市区域に建つ出津教会、神ノ島教会などが長崎市に編入されるのはだいぶ後のことです  

中町教会敷地内にある聖トマス西と15名の殉教者(長崎十六聖人) 中町教会敷地内にある日本26聖人3少年像
聖トマス西と15名の殉教者 日本26聖人3少年像

「日本二十六聖人」、天正遣欧少年使節の「中浦ジュリアン」。ほかにもあまたの殉教者が信仰に命をささげた「西坂の丘」近くに建てられています。

そのゆかりで教会敷地には、同じく西坂で殉教した「聖トマス西と15名の殉教者の記念庭園」「日本26聖人3少年像」[2]ルビドコ茨木(享年12)、アントニオ(13)、トマス小崎(14) が建立されています。

礼拝・見学ガイド

1.教会見学時でのマナー

教会を訪れる際は、以下を参考にして、見学マナーを必ずお守りください
中町教会の通常ミサ  曜日と時刻

 • 主日ミサ ⇒ 土曜日の17:00から | 日曜日の午前6:30と9:00から

 • 週日ミサ ⇒ 月~土曜日の午前6:30から | 木曜日の19:00から

信者以外の方々は、この時間から約1時間の間の見学、特に堂内見学は遠慮してください(ほかに特別ミサや冠婚葬祭などの教会行事時を含む)[3]特別ミサの時間や教会行事については中町教会 公式ページ でチェックしてください。

※信者以外でミサに参加希望の方は、カトリック長崎大司教区の説明をよくお読みになってください。  ミサに参加したい方々へ カトリック長崎大司教区

2.見学ポイント

(1)教会撮影pointはココ!

長崎の教会群、中町教会中町教会とモニュメント(長崎市)

(左)コンパクトカメラかスマートフォンでしたら、教会正面は縦撮りがいいでしょう

(右)モニュメントと教会との定番構図。電線を入れないのがコツです

※ なお教会内部は撮影禁止です。皆でルールを守り、気持ちよくシャッターを切りましょう。

(2)貴重な被爆遺構です(長崎市指定)

中町教会、 原爆遺構としての銘板中町教会、 原爆遺構としての銘板

原爆によって尖塔と側壁だけを残して大破しました。現在の教会は、残った箇所を基礎として1951年に復元されたものです(教会門前に銘版が設置されています)

交通アクセスと駐車場

1.乗用車利用での注意点

  1. 教会前の道路は一方通行です。
  2. 教会駐車場は事前許可制です。

    駐車場については、教会敷地横のコインパーキング 「柴田ガレージ24中町」(料金:8:00~夜8:00⇒30分/100円)をオススメします。

    ※満車の場合⇒「柴田ガレージ24大黒町」へ 地図上の位置

[一方通行の進行方向と柴田ガレージ24中町の位置]

2.路面電車

最寄りの電停:長崎駅前(中町教会まで約300m、徒歩約5分)

3.徒歩での教会巡りでは

“日本二十六聖人殉教地(西坂公園)・聖フィリッポ教会

「中町教会」から徒歩5分の「日本二十六聖人殉教地・聖フィリッポ教会」での順でめぐるとよいでしょう。

その後は、西坂公園をくだりJR長崎駅周辺からの路面電車、バス、レンタカーなどで次の予定地に向かうことをおすすめします。

世界中の愛でみちている、その意味とは?

教会建設用地を探しているとき、そして教会建築中にも、教会創立者である島内神父のもとに匿名のフランス人たちから惜しみない献金が贈られています。特に後者は8万フランもの大金でした。そのおかげで資金難をのりこえ、ロマネスク様式の大聖堂「西中町教会」(※当時の名称)が完成にいたりました。

しかし、あの忌まわしい原爆によって教会は大破してしまいます。 再建工事のために、世界中の人びと、特に数年前まで交戦国だったカナダ人たちの善意の献金が惜しみなく贈られています。そのかいあって、1951年に奇跡の復活をなしとげました。

このように、世界中の人びとから見返りをもとめない善意=愛によって、中町教会は誕生と再生をとげることができたのです。

基本情報

公式サイト中町教会 公式ページ
所在地 〒850-0055 長崎県長崎市中町1-13
料金 無料
拝観・開館時間 9:00~17:00
見学所要時間 約20分
問合せ  中町教会: (095)823-2484 / FAX (095)823-2486

✉:nakamachi_catholic@yahoo.co.jp

次ページより本文となります

苦闘にまみれた教会建築、原爆による惨禍と奇跡の復活。そのいずれもが世界中のあたたかい支援をうけたこと。

その中町教会が描く歴史絵巻を堪能してください。

そして、ラストの光のカーテンをおびた幻想的な教会もお楽しみに!

脚注・出典

↑ 1. 現在の長崎市区域に建つ出津教会、神ノ島教会などが長崎市に編入されるのはだいぶ後のことです
↑ 2. ルビドコ茨木(享年12)、アントニオ(13)、トマス小崎(14)
↑ 3. 特別ミサの時間や教会行事については中町教会 公式ページ でチェックしてください。

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