けたたましく鳴り響く長ラッパや大銅鑼にあわせて、目が血走り、牙をむいた巨大な龍が、金の玉をはげしく追いかけ乱舞する。
ぎっしりと観衆で埋まった「長坂」。「モッテコーイィィィィーーーーイ!!」(アンコールの意)を連呼する大観衆。それを背景に秋空を舞う「龍踊り」。
このお馴染みの光景は、「諏訪神社」を舞台にした長崎くんちの一コマです。
その「諏訪神社」は、
• 「カッパ狛犬」や「逆立ち狛犬」などの個性豊かな狛犬たち • 縁結びに効果テキメンの「ハートストーン」 • 災難除けの「かえる岩」 など、広大な境内中にPOWERスポットが鎮座。さながら、「福徳開運のアミューズメントパーク」の様相を呈しています。 穴場までを完全網羅した「諏訪神社POWERスポットマップ」を活用し、ご神徳を容量限界まで授かりましょう!公式サイト 電話番号 095-824-0445
閑静をみだす行為は厳につつしみ、参拝作法とマナーをお守りください。
【諏訪神社POWERスポットマップ】
本稿で紹介した場所はすべてマークしています。現地到着後に活用ください。
目次
所在地【駐車場付きマップ】
住所:長崎市上西山町18-15
「御朱印」
「駐車場」から「一の鳥居へ」
「一の鳥居まで参道を降ります」 | スタートライン「一の鳥居」 |
✔POWERスポット巡りをするなら、一の鳥居まで参道を一旦降りてください。
「一の鳥居」まで降りたら、【諏訪神社POWERスポットマップ】を開いて、境内を巡りましょう!
路面電車【最寄りの電停 「諏訪神社」】
「諏訪神社 電停」 | スタートライン「一の鳥居」 |
※距離130m、徒歩3分。
「一の鳥居」に着いたら、【諏訪神社POWERスポットマップ】を開いて、境内を巡りましょう!
✔それでは、POWERスポット巡りへ誘(いざな)います。
【1】「一の鳥居」
天保2(1831)年に建立された初代の青銅製鳥居は、明治7年(1874)に台風により倒壊。2代目の鳥居は、昭和18年(1943)に戦時物資として回収されました。
現在の3代目は、昭和27年(1952)に奉納された鉄筋コンクリート製です(扁額は関白一条忠良筆)。
中央に大鳥居、両脇を巨大石灯籠が固める風景は、記念撮影に最適です。
【2】「ニの鳥居」から「踊馬場」
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「二の鳥居」 |
「縁結びの陰陽石」〈縁結び〉
二の鳥居付近の「男石」 | 四の鳥居付近の「女石」 |
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拝殿前の「両性合体石」 |
踊馬場手前に「立ち狛犬・逆立ち狛犬(カッパ狛犬)」【珍狛犬】
祓戸神社で参拝を終えたら、狛犬!狛犬に注目しましょう!一方で2本足で立ち、一方が逆立ちするという、なんとも曲芸チックな姿勢で、祓戸神社を守護しています。 蛭子(ひるこ)社前のカッパ狛犬がよく知られた存在ですが、祓戸神社の狛犬も頭頂部にお皿を乗せたカッパとの融合体。つまり、二重の意味で珍妙な狛犬さまなのです。
祓戸神社正面には「腕を組んだ福沢諭吉像」が立っています。安政元年(1854)と文久元年(1861)の2度逗留した縁で建立されました。 |
【3】「踊馬場と長坂」
その下った先の小広場が、長崎くんちで演し物を奉納する舞台「踊馬場」です。
「病魔退散大楠」・「病魔除け狛犬」
「病魔退散大楠」:踊馬場の正面左手にそびえる大楠は推定樹齢5・600年という古強者で、難病・奇病除けに霊験豊かだと、厚い崇拝をうけてきました。
赤エイ(鱏)の絵馬をかける風習が伝わっており、それを図案化したものが授与所で用意されています。「病魔除け狛犬」:大楠と同様に、古くから難病・奇病除けに効能があると伝えられてきた狛犬。
【4】「大門からの絶景」
月見の名所として江戸時代から長崎人に愛されてきた名勝地です。
大門をくぐり抜けて、拝殿へ向かいましょう。
【5】「拝殿」
「さざれ石」と「枝垂れ桜」
拝殿に着いたら、諏訪の神さまへの感謝と尊敬を胸に抱いて、厳かに参拝を行います。
1984年(昭和59)の御鎮座360年祭、1994年(平成6)の370年祭と、2度の大造営によって完成を見た大社殿です。
御祭神
- 「諏訪神社」(主に厄除けにご利益あり) • 建御名方神(たけみなかたのかみ) • 八坂刀売神(やさかとめのかみ)
- 「森崎神社」(縁結び) • 伊邪那岐神(いざなぎのかみ) • 伊邪那美神(いざなみのかみ)
- 「住吉神社」(海上安全と大漁満足) • 底筒之男命(そこつつのおのみこと) • 中筒之男命(なかつつのおのみこと) • 表筒之男命(うわつつのおのみこと)
「恵比寿・大黒縁結び」〈縁結び〉
「神池」
斎庭(祓所)奥の神池が、滔々と神水をたたえています。
「止め事成就の狛犬」
「高麗犬の井戸」(銭洗い井戸)〈金運アップ〉
「願掛け狛犬」〈全ての福徳開運に〉
「トゲ抜き狛犬」
「祖霊社」と「齋館諏訪荘」
「祖霊社」 | 「齋館諏訪荘」 |
「齋館諏訪荘」:永見寛二作で釘を使用しない大正時代の代表的建築物。
【6】「玉園稲荷神社」
「蛭子社」と「カッパ狛犬」【珍狛犬】
蛭子社前に立つ狛犬ですが、驚くなかれ、頭に皿を乗せたカッパの狛犬なのです。
なぜ狛犬がカッパなのか?その答えは、カッパ狛犬の背後にある「河伯の井戸」に、カッパが生息していたという口伝に由来します。 蛭子社の参拝方法ですが、同社前にある池の水を汲んで、カッパ狛犬の皿に注いで願いを祈願します。水上安全や水泳上達など、水に関する祈念に強い霊験を発揮するともっぱらの評判です。
「八坂神社」と「最古の狛犬」
八坂神社のお隣は、「厳島神社」が勧請されています。 |
「玉園稲荷神社」〈商売繁盛〉
「厄難除け蛙岩」と「抱き大楠」
「厄難除け蛙岩」 | 「抱き大楠」 |
【7】「日本最古の噴水」と「月見茶屋」
「右折後」は「神馬像」まで直進します(徒歩0分)
「神馬像(北村西望作)」
長崎出身の彫刻の大家で、「平和祈念像」の製作者である故北村西望氏。
氏が102歳時に制作した日展出展作品で、天皇陛下御在位60年を記念して奉納されました。
「授与所」
神馬像の先にある「授与所」では、諏訪神社ならではの御朱印・御朱印帳・絵馬・お守りなどが授与されます。
営業時間:8:00~17:00。
「猪目(ハートの文様)」
「日本最古の噴水」
「月見茶屋」
【8】「東照宮」
石段の先にある「東照宮」は、言わずと知れた徳川家康(東照大権現)と歴代徳川将軍を祀る有名社です。
明治22年(1889)現在地に遷座し、現在の社殿は明治30年(1897)に再建されています。
【9】「どうぶつひろば」
鎮西大社 諏訪神社 まとめ
長崎の総氏神様として長崎40万市民から親しみを込めて「おすわさん」と呼ばれるこの大社の創建は、長崎が開港された1570年(元亀元年)以前といわれていますが、資料が残っておらず詳細は不明です。
イエズス会時代に一旦破壊された諏訪神社は、のちの初代宮司となる青木賢清によって、1625年(寛永2)に円山(現在の松ノ森神社の地)に諏訪・森崎・住吉の三社を合祀し再興をはたします。
1648年(慶安元)には、幕府より現在地となる玉園山の中腹を提供され、ここに荘厳な新社殿をたてて遷宮しました。
その後、1857年(安政4)の大火での社殿焼失、1945年の原子爆弾による甚大な損傷など、いくたの苦難を長崎市民の手厚い支援で乗りこえてきました。
1984年(昭和59)の御鎮座360年祭、1994年(平成6)の370年祭と二度の大造営によって、長崎の産土神にふさわしい堂々たる風格と壮麗さを兼ねそなえる大社殿が完成し、現在にいたっています。
参考文献・サイト:
• 林田 秀晴、『長崎県の神社を訪ねて 本土編』、出島文庫、2004年
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