城壁のようにそびえる本河内低部ダム前に鎮座する水神神社(すいじんじんじゃ)。
中島川上流のせせらぎが聞こえる境内は清涼感に包まれ、水神が宿る神域を創成しています。
このように周囲を河川で囲まれた「水神神社」は、カッパ伝説が残ることで知られ、カッパが描かれた珍しい御朱印とお守りを拝受してもらえる、いわば「カッパ好きの聖地」。
カッパの息づかいをそこはかとなく感じられる水神神社。さっそく、じっくりと散策してみましょう。
✔写真は長崎市非常事態行動発表前に撮ったものです。
また閑静をみだす行為は厳につつしみ、参拝作法とマナーをお守りください。
【初詣の御朱印】を拝受いたしました
カッパと干支の牛が描かれた限定品です。
※初穂料300円。
【黒札入りのお守り】~水難除け
場所は?
住所:長崎県長崎市本河内1丁目8-11
100mほど進んだら、「一の瀬橋(石橋)手前から左折」。そして、
①一の鳥居前で「左折」。 | ①を数十m登り「右折」。すぐに駐車場になります。 |
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境内駐車場 |
路面電車でのアクセス
最寄りの電停:「蛍茶屋」
※距離450m、徒歩10分。
ご祭神
彌都波能賣大神[相殿]天御中主命、国狭槌命、豊玉彦命、豊玉姫命、速秋津彦神、速秋津姫神、気吹戸主命、大海別姫命、大海別子命
沿革(歴史)
それでは、境内を巡りましょう。
【1】「一の鳥居」
天まで届かんばかりにそびえる一の鳥居は、もともとは諏訪神社の二の鳥居。Wikipediaによると、正保2年(1645)創建の年代ものです。
【2】「稲荷神社」
一の鳥居から短い階段を登り、社務所前を抜けると、末社には欠かせない「稲荷神社」が鎮座しています。
【3】「拝殿」
参道橋の先に「拝殿」が控えています。神社の拝殿というより、仏閣の本殿な趣。
厳かに参拝を済ませ、カッパ伝説を今に伝える「かっぱ石」へと向かいましょう!
【4】「かっぱ石」(どんく石)
『川立神の宿る宿る霊石として、銭屋川(銭屋橋あたり)の一隅より社とともに移転したもの』と記されています。
代々水神神社の神官を務める渋江氏は、カッパ族を統べていた栗隈王(くりくまおう)の末裔。カッパを招いて酒宴を開き、カッパたちには硬い筍を与え、自分には柔らかい筍を盛り、素知らぬ顔で食べてる姿を見せることで、カッパたちからの敬服を得ます。それ以来、かっぱ石に「河童の献立」をのせておくと、翌朝には要求通りの品がカッパたちから供えられた、という伝承が伝えられています。 ちなみに石上のかっぱの置物は、配置が変わったり、小銭を抱えたり・枕にしたりと日々変化します。もしかしたら、川立神のいたずらかも?
【6】「本殿」
本殿への参拝を済ませ、カッパが息づく神域を後にしました。
以上になります。近くの「中川八幡神社の御朱印」も愛らしいですが、水神神社も負けず劣らずユニーク。是非、黒札お守りとともに拝受されてください。
参考サイト:
• Nagasaki-ken’s Kappa Densetu
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